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「刑事フォイル」最終シーズン【新作】がNHK BSプレミアムで放送 [Mystery]


4/6(土)午後4時25分から、再放送を除けば2年ぶりの放送再開です。
(基本は午後4時30分〜6時の放送)

NHKではもう放送されないのではないか、と危惧していました。
これまでNHKで「刑事フォイル」をご覧になっていた方はご存じですが、前回の放送『警報解除』では第二次世界大戦が終わったところで終了し、ちょうど区切りが良いところだったからです。
(全9シーズン中、第6シーズンまで放送)注)
注)シーズン数については、ここではAXNミステリーでの数え方に合わせています。AXNミステリーで言う第5シーズン2作品は第4シーズンとしてカウントされることもあり、その場合NHKでは全8シーズン中第5シーズンまで放送されたことになります。

過去記事




私は過去記事にあるようにAXNミステリーで全シーズン見てはいるのですが、その記憶も曖昧になっていることと、何よりも吹替版でも視聴したかったので、今から楽しみです。
また、今までのNHKでの放送は1話を前半と後半に分割して放送されていたので、何だかもどかしいところがありましたが、今回は一話約1時間30分、通して見られるのでうれしいです。


このドラマを企画し、脚本のほとんどを担当したのはアンソニー・ホロヴィッツ。
彼については、こちらの記事に簡単にまとめたのでご参照ください。

過去記事



ミステリとしても面白いし、人間ドラマとしても面白い、この「刑事フォイル」。
今まで見たことがない方でも、基本的に一話完結なので今回の放送から見始めても楽しめると思います。
(もちろん、過去の放送を見ていれば楽しめる部分も多々あるので、興味を抱いた方は最初の頃のエピソードもどうぞ[TV]


以下、今回の放送での注目ポイントを(とりあえず)3つ挙げてみます。


[1]. NHKで第41回、第44回、第47回(最終回)の放送に注目[exclamation]

4/6(土)の放送が、NHKで「刑事フォイル」の第39回の放送になります。

第41回、第44回、第47回(最終回)の放送(今回の放送で言えば、第3, 6, 9話目の放送)とは、それぞれ第7シーズン、第8シーズン、第9シーズンの最後のエピソードになるので、特に気合いが入った物語になっています。
(涙が・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ )

例えば、第41回の放送では俳優のアンドリュー・スコットさんが出演されています。(「SHERLOCK/シャーロック」のジム・モリアーティ役で強烈なインパクトを残されている男優さんです。)
「刑事フォイル」でも印象的な役どころ(「SHERLOCK/シャーロック」以前の出演作品)ですので、ぜひご確認を。


[2]. 「あの人」の声優さんはどうなるの[exclamation&question]

フォイルの運転手であり、物語には欠かせないサムですが、今回の放送ではサムにとっての重要人物が初登場します。
サムにとっての重要人物なのですが、なんと…

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「構想15年」は伊達ではない!ー『カササギ殺人事件(下)』(2019年1月補筆改訂版) [Mystery]

お知らせ
このブログ記事は、2018年10月19日に私のメインブログ「レストカフェ-ゆーじあむ」に掲載した記事をこちらのブログへ移し、補筆改訂したものです。
本書並びに参考図書のネタバレに直結する部分は、2018年11月27日に削除しました。


構想15年、ミステリ界のトップ・ランナーによる圧倒的な傑作登場!
(下巻オビより抜粋)


近年これほど「ここは原文では一体どうなっているのかを確認したい」と思ったミステリも珍しい。—— 千街晶之氏
いや、すでに評判なので、これ以上、語るまでもないでしょう。—— 吉野仁氏
二面性があって、かつ、最後で壮麗にまとまってくれるミステリ、待ってました。—— 酒井貞道氏

書評七福神の九月度ベスト!翻訳ミステリー大賞シンジケート


注意ポイント
このブログ記事では、皆さんが、
アンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』Magpie Murders
上巻を既に読んでいるという前提で書いています。(上巻のネタバレはしていませんが、下巻の登場人物について少し触れています。)
まだ、本書を読んでいないけれどこの作品に興味のある方は、拙ブログ記事
【ネタバレなし】この本はあなたの人生を変える? ー『カササギ殺人事件(上)』
に、作者アンソニー・ホロヴィッツに関することや上巻のあらましを記していますので、そちらもご参照ください。


ゲームデザイナーの小島秀夫氏もTwitter
「全てのクリスティファン、本格推理ファンは読むべし!ミステリー好きで良かった思わせてくれる究極の逸品!」
と大絶賛で、日本語&英語の両方でツイートされており、それに対して作者のホロヴィッツさんが感謝のリプライ。


だから、「本書を未読の方は(こんなブログを読む前に)とにかく読んでみてください。」という結論…ではありますが、それでは(私的に)味気ないので蛇足ながら、このブログ記事ではトリビア付きの私の感想(ネタバレは基本的に含みません)を補足しようと思います。
(なお、このブログ記事で「本書」、「上巻」、「下巻」と記した場合は、アンソニー・ホロヴィッツ作『カササギ殺人事件』のことを指し、単に『カササギ殺人事件』と書いた場合は、作中作(ないしは小説内小説)のアラン・コンウェイ作『カササギ殺人事件』を指します。)


カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)

カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)

  • 作者: アンソニー・ホロヴィッツ
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2018/09/28
  • メディア: 文庫
カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)

カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)

  • 作者: アンソニー・ホロヴィッツ
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2018/09/28
  • メディア: 文庫

カササギ殺人事件(下)のトリビア付き感想


その前にもう1つだけ


上巻の最後が衝撃的な一文で終わり、さて下巻。
「登場人物」一覧、本扉の後、


こんなに腹立たしいことってある?


の一文で始まるのですが、ここに至ってようやく上巻の冒頭に出てきた「わたし」が≪クローヴァーリーフ・ブックス≫文芸部門の編集者であるスーザン・ライランドということが分かります。


スーザンがミステリ作家としてのアラン・コンウェイを見出した成り行きを語るシーンがあるのですが、そこでのスーザンのこんな言葉、


わたしはアガサ・クリスティを読んで育ち、飛行機に乗るとき、あるいは海岸でくつろぐとき、何よりミステリを読みたいと思うたぐいの人間だ。テレビドラマの『名探偵ポワロ』や『バーナビー警部』も、見のがした回などひとつもない。(下巻P.37)


思い当たる方もたくさんいるのではないでしょうか。ミステリ好きにはワクワクしてきますね。


また、古き良き時代の英国ミステリだった上巻に比べて、下巻では「iPhone」や「iPad」、「(カー)ナビ」、「Eメール」なども登場し、話もより現代的になってテンポが良くなる一方、作者の遊び心が表れている章もあります。


注意ポイント(再)
これ以降は、本書のたくさんあるトリビアの中から六つのトリビアについて触れます。
ネタバレは基本的に避けたつもりですが、類推できるかもしれないので、未読の方はご注意ください。

(本書の核心に触れるネタバレは削除しました。)


『ねずみとり』の権利を祖母から譲られた「作家の孫」登場!


この本を読んでいた私にとって、下巻前半のハイライトはここでした。
会員制クラブ≪アイヴィー・クラブ (The Club at The Ivy)≫のウェイターに話を聞いたスーザンは、マシュー・プリチャードその人がその場にいたのを突き止めます!


…知る人ぞ知る、アガサ・クリスティのお孫さんです。実在の人物です。これまで、実在の人物の名前が出てくることはありましたが、まさかご本人が登場するとは思わず、ビックリしてしまいました。


マシュー・プリチャードさんは、クリスティ自身が立ち上げた自分の著作物を管理する「アガサ・クリスティ社(アガサ・クリスティ・リミテッド)」の理事長/会長も務めたことがあり、現在はお子さん(クリスティのひ孫)にその職を譲っているようですが、彼がビジネスの手腕を発揮していなければ、今日に至るまでクリスティの作品が世界中の人々に読まれ、映像化作品も数多く作られたりするようなことは(あるいは)なかったかも…と個人的には思っています。


本書によれば、≪アガサ・クリスティ・リミテッド≫の事務所は≪アイヴィー・クラブ≫から歩いてすぐ、(コヴェント・ガーデン地区の東の境界を成す)ドルリー・レーンにあります。
また、マシューさんが9歳の時に祖母から権利を譲られた戯曲『ねずみとり』が上演されたアンバサダー劇場(The Ambassadors Theatre)、そしてそれを引き継いだセント・マーティンズ劇場は、どちらも≪アイヴィー・クラブ(The Club at The Ivy)≫のある通りのちょっと先にあります。



本書のマシューさん曰く、


コンウェイの本には、祖母の本から借りたあれこれがちりばめてあったからな。人名。地名。まるで、ゲームをしているような気分になったよ。あのシリーズを読んでいると、そこらじゅうに見おぼえのあるあれこれが埋め込んであってね。(下巻P.134~P.135)


『カササギ殺人事件』については、その一部がこの後に記されています。それを読む前に、あらためて上巻を読み返すのも一興かもしれません。

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【ネタバレなし】この本はあなたの人生を変える? ー『カササギ殺人事件(上)』 [Mystery]

アガサ・クリスティへの完璧なオマージュ
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イギリスの出版業界ミステリ
21世紀に書かれ翻訳された謎解きミステリの最高峰といっても過言ではない。— 川出正樹氏
(上巻オビより抜粋)

控えめに言っても、2018年に最も読むべき謎解き小説の1冊が本書である。古典的探偵小説に関心を持っている人なら、その度合いはさらに跳ね上がる。— 杉江松恋氏

クリスティに限らず、シャーロック・ホームズや英国ミステリドラマ、ひいては本格ミステリ全般に関心のある方には是非読んでもらいたいミステリが登場しました[NEW]

One for sorrow, 一羽なら悲しみ、
Two for joy. 二羽なら喜び。
Three for a girl, 三羽なら娘、
Four for a boy. 四羽なら息子。
Five for silver, 五羽なら銀で、
Six for gold. 六羽なら金。
Seven for a secret, 七羽ならそれは、
Never to be told. 明かされたことのない秘密。

これは英国に古くから伝わるカササギ(magpie:マグパイ)の数え唄で、色々なバージョンがあるようですが、これからご紹介するアンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』Magpie Murders では上に記した歌詞が記されています。(英文は記されていませんが、翻訳からこのバージョンだと思われます。)


カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)

カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)

  • 作者: アンソニー・ホロヴィッツ
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2018/09/28
  • メディア: 文庫

出版前から話題になっていたため、本の内容に関する情報を遮断して本作(上・下巻)を読みました。
深夜に読了し、興奮してツイート。

一番上の引用も、あながち誇張ではなかったです。

このブログ記事では、『カササギ殺人事件』に興味のある皆様のために、主に上巻について【ネタバレなし】でご紹介しますが、その前に。

作者アンソニー・ホロヴィッツについて


『カササギ殺人事件』は、アンソニー・ホロヴィッツがYA向け以外で初めて書いたオリジナル・ミステリのため、この作者についてご存じでない方もいるかもしれません。
そこで、まず作者についてご紹介します。
アンソニー・ホロヴィッツ - Wikipedia

小説家としてのアンソニー・ホロヴィッツ


ストームブレイカー (女王陛下の少年スパイ! アレックスシリーズ) (集英社文庫)

ストームブレイカー (女王陛下の少年スパイ! アレックスシリーズ) (集英社文庫)

  • 作者: アンソニー・ホロヴィッツ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2007/07/20
  • メディア: 文庫
アンソニー・ホロヴィッツと聞いて、私がイメージするのは「マルチタレントな人だなぁ」という感じ。
日本でも比較的知られているのが、YA向けの「女王陛下の少年スパイ! アレックス」シリーズ。
邦訳版は漫画家の荒木飛呂彦さんがイラストを手がけていますが、このシリーズ第1作『ストームブレイカー』は後に アレックスライダー [DVD]というタイトルで映画化されています。(この脚本もホロヴィッツが担当。)

シャーロック・ホームズ 絹の家 (角川文庫)

シャーロック・ホームズ 絹の家 (角川文庫)

  • 作者: アンソニー・ホロヴィッツ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2015/10/24
  • メディア: ペーパーバック
モリアーティ (角川文庫)

モリアーティ (角川文庫)

  • 作者: アンソニー・ホロヴィッツ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2018/04/25
  • メディア: 文庫

シャーロッキアンなら、アーサー・コナン・ドイル財団が正式にホームズシリーズの公式続編として認めた、この2作品の作者として知っているでしょう。(この2作に関連性はないので、どちらから読んでも構いません。)
私はこの2作を読んで、
「トリッキーな作品を書くなぁ。(特に『モリアーティ』。)」
という印象を強くしました。(なお、『シャーロック・ホームズ 絹の家』に関する拙ブログ記事はこちら。)

私は未読ですが、イアン・フレミング財団が公式認定したジェームズ・ボンドシリーズの新作『007 逆襲のトリガー』や"Forever and a Day"も書いており、こちらも完成度が高いようです。

007 逆襲のトリガー

007 逆襲のトリガー

  • 作者: アンソニー・ホロヴィッツ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/03/24
  • メディア: 単行本

脚本家としてのアンソニー・ホロヴィッツ

名探偵ポワロ

名探偵ポワロ Blu-ray BOX1

名探偵ポワロ Blu-ray BOX1

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: Blu-ray
名探偵ポワロ Blu-ray BOX2

名探偵ポワロ Blu-ray BOX2

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: Blu-ray
Amazonビデオで好評レンタル・販売中

私がアンソニー・ホロヴィッツという名前を初めて知ったのは、このデヴィッド・スーシェさんがエルキュール・ポワロを演じた「名探偵ポワロ」の脚本家として。
(余談ながら、「名探偵ポワロ」Blu-ray BOX3以降はまだ販売されないのかなぁ。)
一応、彼が手がけた脚本を以下に記します。彼の脚本作品は、上のBlu-ray BOX1,2で全部見られます。

短編:『100万ドル債券盗難事件』,『二重の手がかり』,『スペイン櫃の秘密』,『盗まれたロイヤル・ルビー』(クライブ・エクストンとの共作),『黄色いアイリス』,『死人の鏡』,『グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件』
長編:『ヒッコリー・ロードの殺人』,『ゴルフ場殺人事件』,『エッジウェア卿の死』,『白昼の悪魔』

バーナビー警部

現在、AXNミステリーでリマスター版が放送されている「バーナビー警部」(原題:Midsomer Murders)の初期シリーズについても、ホロヴィッツが脚本を書いています。その作品は以下の通り。
お恥ずかしながら、私は「バーナビー警部」を見たことがなかったので、この機会に見てみようと思います。
第1話 

刑事フォイル

そして、私も好きな「刑事フォイル」(原題:Foyle's War)では、その制作から携わる筆頭脚本家でもあります。
(余談ながら、NHKは残りの作品を吹き替え放送して、DVD-BOX3以降も(以下略)
刑事フォイル DVD BOX1

刑事フォイル DVD BOX1

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD
Amazonビデオ:第1話『ドイツ人の女』〜第14話『生物兵器』までレンタル中。

「刑事フォイル」は第二次世界大戦下で警視正を務めるフォイルの渋い魅力もあって、なかなか見応えがありますが、結構トリッキーな謎解き要素もあって、それも面白い作品です。

ニュー・ブラッド 新米捜査官の事件ファイル

昨年AXNミステリーで放送された本作は、現在のイギリスが舞台。
新米刑事のアラッシュはイラン出身の両親から生まれた英国育ちで、新米捜査官ステファンはポーランド出身の英国第1世代ですが、そんな彼らがひょんなことから相棒を組むことになります。
英国社会が抱える社会問題も描かれ、まずまず面白かったです。
この放送に併せてホロヴィッツに電話でインタビューした下の記事もご参考まで。

さて、ここまでお読みになった方で『カササギ殺人事件』を読了された方なら、いろいろ{にんまり(・∀・)}されたところもあるのではないでしょうか。
前置きが長くなりましたが、いよいよ『カササギ殺人事件』について触れたいと思います。

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12年待ちました!〜 M・アリンガム『葬儀屋の次の仕事』〜 [Mystery]

More Work for the Undertakerを読むたびに—それがじつにしばしば読み返したくなる—"この作品以上に溌剌としたミステリはない”と思う。マージェリー・アリンガムはなみはずれて強烈な力(エネルギー)に恵まれている。そのエネルギーが彼女の全作品に、あえて料理本のような言い回しをするなら、「濃厚な味わい」をあたえている。
「海外ミステリ名作100選」
H・R・F・キーティング、長野きよみ=訳(早川書房)より抜粋

 さらに、後期のMore Work for the Undertaker(未訳)では、…(中略)…全体的には信じがたい部分があるとしても、ここに描かれたロンドンの一角—いくつかの通りと、ジョージ王朝時代の建物が立ち並ぶ広場は、あらゆる要素が内包された、完全なひとつの世界となっているのです。
 思うに、それこそマージェリー・アリンガムならではの特徴—幻想性と現実感の混在する味わいでしょう。
『マージェリー・アリンガムを偲んで』
アガサ・クリスティ
「クリスマスの朝に」マージェリー・アリンガム、猪俣美江子=訳(創元推理文庫)より抜粋

葬儀屋の次の仕事

葬儀屋の次の仕事

  • 作者: マージェリー・アリンガム
  • 出版社/メーカー: 論創社
  • 発売日: 2018/04/04
  • メディア: 単行本

More Work for the Undertaker — 『葬儀屋の次の仕事』

このタイトルを、私は何年唱えてきたでしょうか[exclamation×2]

12年待った本作が、いよいよ来月4月に出版される!
(書影まで掲載されているのだから、本当に出版されるのでしょう。。。)
…ということで、久しぶりにブログを書いてみました[メモ]


マージェリー・アリンガムは、本格推理小説の黄金時代(二つの世界大戦の狭間にあたる約20年間;1920年〜1940年頃)において、アガサ・クリスティー、ドロシー・L・セイヤーズ、ナイオ・マーシュとともに「英国女流推理作家≪ビッグ4≫」とも呼ばれた作家。
1929年発刊のThe Crime at Black Dudleyに脇役として初登場し、その後、『ミステリー・マイル』で主役となる探偵アルバート・キャンピオンの生みの親として有名です。(後述リスト参照)


このマージェリー・アリンガムの代表作のひとつ、"More Work for the Undertaker"。
(先に引用した、H・R・F・キーティング 「海外ミステリ名作100選―ポオからP・Dジェイムズまで」 において、『霧の中の虎』とともに本作が選出されています。)

拙ブログを振り返ると、この『葬儀屋の次の仕事』というタイトルで、論創社さんから近刊予告が出たのは2005年12月頃
2005年といえば、2004年11月に創刊された論創海外ミステリから、 『検屍官の領分』 (論創海外ミステリ7) 『殺人者の街角』 (論創海外ミステリ20) 『陶人形の幻影』 (論創海外ミステリ25)と、アリンガムの比較的後期の作品が立て続けに出版されていたので。
当然、『葬儀屋の次の仕事』もすぐに出版されるものと思っていました。

ところが、2006年の年末になっても出版されず(´・ω・`)
2009年頃になるのでは?という噂を耳にするも、その年の年末になっても出版されず(´・ω・`)(´・ω・`)
2011年に、Twitterで論創社さんに問い合わせる機会があったのですが、その時に、

r1.jpg

アリンガムは出すとしたらキャンピオン短編集だと思います。

と伺いました(゚´Д`゚)
この時点で、論創社さんにて『葬儀屋の次の仕事』が出版される予定は完全に消えてしまったわけですね。。。
(この時点では、同じように出版予定が流れてしまったナイオ・マーシュDeath and the Dancing Footmanの方が、まだ僅かながらですが、復活する可能性はありました。)


そんな状況が変わるきっかけになった(のかな?)のは、2014年より創元推理文庫から出版された短編集「キャンピオン氏の事件簿」Ⅰ〜Ⅲ。
先の『マージェリー・アリンガムを偲んで』の引用は、この短編集Ⅲに収録されたクリスティーの追悼文です。


窓辺の老人 (キャンピオン氏の事件簿1) (創元推理文庫)

窓辺の老人 (キャンピオン氏の事件簿1) (創元推理文庫)

  • 作者: マージェリー・アリンガム
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2014/10/12
  • メディア: 文庫
幻の屋敷 (キャンピオン氏の事件簿2) (創元推理文庫)

幻の屋敷 (キャンピオン氏の事件簿2) (創元推理文庫)

  • 作者: マージェリー・アリンガム
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2016/08/20
  • メディア: 文庫
クリスマスの朝に (キャンピオン氏の事件簿3) (創元推理文庫)

クリスマスの朝に (キャンピオン氏の事件簿3) (創元推理文庫)

  • 作者: マージェリー・アリンガム
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2016/11/30
  • メディア: 文庫


この短編集Ⅰが出て間もなくの2014年10月、論創海外ミステリの近刊予告に『葬儀屋の次の仕事』が復活したのです[exclamation]
ただ、そこからまた音沙汰がなくて、やきもきしていたのですが、2016年の年末に論創社さんから、

r2.jpg

というツイがあり。
そして、2017年には間に合いませんでしたが、今年、論創海外ミステリ206として出版されるのです[るんるん]

・*:.。..。.:*・゜ヽ( ´∀`)人(´∀` )ノ・゜゚・*:.。..。.:*


思えば、私がアリンガム、アリンガムと粘着(?)するきっかけとなったのは、『幽霊の死』を読んでから。
(この作品は、先のクリスティーの追悼文においても「彼女の最高傑作」と書かれています。)
そんなにすごく面白かった記憶はないのだけれど、読んでいくうちに何とも表現しがたい味わいがあって。
『クロエへの挽歌』や『屍衣の流行』でも感じた、この味わいを『葬儀屋の次の仕事』にも求めています。

なお、できるだけ出版された順番通りに読みたい私なので、これ以降の作品はまだ読んでいません[あせあせ(飛び散る汗)]
あと、『検屍官の領分』は『反逆者の財布』を読んでから読みたいので、積読中f^_^;
そこで、最後に以下の文章を引用しておきます。

(前略)…作風の変遷があることが、作家像をイメージしづらくしているのである。評価を改めるためには『判事への花束』(1936年。ハヤカワ・ミステリ)、『反逆者の財布』(1941年。創元推理文庫)を新訳で再び世に問う必要があるだろう。
家族の問題[新訳]解説
杉江松恋
ハヤカワ・ミステリマガジンNo.724(2017年9月号)より抜粋

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刑事フォイル DVD-BOXが出るよ(その1) [Mystery]

AXNミステリーで字幕版が全シーズン放送され、NHK BSプレミアムでもその半分が吹き替えで放送された刑事フォイル

そのDVD-BOXが出るようです。

刑事フォイル DVD BOX1

刑事フォイル DVD BOX1

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

 

刑事フォイル DVD BOX2

刑事フォイル DVD BOX2

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

このDVD-BOX2つで全シーズンの半分の話、つまりNHKで吹替放送されている話(シーズン1〜シーズン4)までが収録されているようですが。。。
・・・少々お高いですね[あせあせ(飛び散る汗)]
このブログ記事の下に、楽天市場各店のBOX1の価格もいくつか並べてみましたが…(ーー;) 

そして、このブログ記事のタイトルに(その1)と書いたのは、まだNHKで放送されていない残りの話(シーズン5〜シーズン9)もそのうち吹替放送されて、DVDも出ることを期待してのことですが…いつになるやら&(価格が)いくらになるやら?(;><)

追記)なお、2019年に残りの話も吹替放送されました[TV][ハートたち(複数ハート)]
あとは、残りの話のDVD化を待つのみ[exclamation]

でも、拙ブログでも触れたように刑事フォイルは面白く見応えのある作品です(`・ω・´)!
Yuseumは最初字幕版で視聴したので、吹き替え版を見る前は違和感があるかな?と思ったのですが、確かに声質はオリジナルと違うものの、吹き替え版も素敵でした。
字幕も吹替も味わいたい自分にとっては、今回のDVD-BOXは待望の逸品です[CD]

ちなみに、Blu-rayではなくてDVDであるのは、シーズン1〜シーズン7まではSD画質だからだと思います。
(AXNミステリーでは、それらをアップコンバートして放送しているようです。)
なお、アメリカではシーズン4とシーズン5がまとめてシーズン4となっており、全8シーズンと表記されることもありますが、ここではAXNミステリーでの表記に合わせました。 

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