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日本初放送の『ABC殺人事件』ほか、アガサ・クリスティー原作ドラマ3作品がNHK BSプレミアムで放映 [アガサ・クリスティー]

土曜夕方の『刑事フォイル』の放送が終わって寂しいですが、後番組は英国BBCで制作されたアガサ・クリスティーの原作ドラマ3作品が放送されます。
特に、ジョン・マルコヴィッチ主演の『ABC殺人事件』は日本初放送[TV]
以前ご紹介した、こちらのドラマ[左斜め下]を制作したスタッフによるドラマです。



どの作品にも言えることですが、基本は原作に沿いながら、新たな解釈を加えてドラマ化されているのが特徴です。


6/8(土)、6/15(土)午後5時より、NHK BSプレミアムにて前編、後編と放送されるドラマはこちら[左斜め下]



原作はクリスティーの傑作短編で、後に戯曲化されています。
短編と戯曲とでは結末が少し異なるのですが、はたして今回のドラマは[exclamation&question]
『情婦』という邦題で映画化もされており、古い映画ですがこれも傑作。

<短編集>

死の猟犬 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

死の猟犬 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ・クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2004/02/20
  • メディア: 文庫
<戯曲>
検察側の証人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

検察側の証人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ・クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2004/05/14
  • メディア: 文庫
<映画>

情婦 [AmazonDVDコレクション]

情婦 [AmazonDVDコレクション]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

6/22(土)から全3回で放送されるドラマはこちら[左斜め下]



この作品、意外に結構映像化されています。
古くは『ドーバー海峡殺人事件』という邦題で映画化されているのですが、、、
これ、DVD化されていないのですよ(;´д`)…
あとは、ジェラルディン・マクイーワン主演の「アガサ・クリスティー ミス・マープル」においてTVドラマ化。
原作では登場しないミス・マープルが活躍します。。。
また、フランスの「アガサ・クリスティーのフレンチ・ミステリー」というTVドラマシリーズでも映像化されています。
このシリーズは、AXNミステリーで時々再放送されています。


今回のドラマを見る前に、原作を読んでおいた方が(原作との違いがはっきりして)楽しめると思います。

<原作>

無実はさいなむ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

無実はさいなむ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2004/07/01
  • メディア: 文庫
<アガサ・クリスティー ミス・マープル>
アガサ・クリスティーのミス・マープルDVD-BOX3

アガサ・クリスティーのミス・マープルDVD-BOX3

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • 発売日: 2012/09/12
  • メディア: DVD

以上の2作品は、字幕放送ではありますがAXNミステリーで放送されました。
7/13(土)から全3回で放送されるドラマは、日本初放送のこちら[左斜め下]

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【Blu-ray/DVD化】黒井戸殺し←アクロイド殺し;アガサ・クリスティーと三谷幸喜のタッグ再び [アガサ・クリスティー]


今年4月に放送された「黒井戸殺し」。

アガサ・クリスティーの名作の1つ『アクロイド殺し』を映像化した作品ですが、今月中旬にそのブルーレイ/DVDが発売されます[CD]

黒井戸殺し Blu-ray

黒井戸殺し Blu-ray

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: Blu-ray
黒井戸殺し DVD




【9/19追記】Blu-ray/DVDに収録された劇中曲/エンディングテーマに関して、重大な追記を以下にしています。(放送時と曲が差し替えられています。)


三谷幸喜さんがアガサ・クリスティーの作品を脚本するのは、 オリエント急行殺人事件 ブルーレイBOX [Blu-ray]に続いて2作目。

前作の主人公エルキュール・ポワロならぬ、野村萬斎さん演じる名探偵・勝呂武尊(すぐろたける)が本作にも登場します。


(注)このブログ記事では原作及び「黒井戸殺し」のネタバレはしないように注意はしているつもりですが、勘の良い方はこれを読んだらそれに気づくかもしれません。 その場合は、ごめんなさい(m_m)


『アクロイド殺し』は映像化不可能とよく言われます。今回の放送前にもそのように宣伝されていました。

(・・・と言われながら、後に示すように過去にも映像化作品はあるのですが。。。)

それは、原作の読後感と同じような印象を映像で表現するのが難しいからです。


「黒井戸殺し」を既にご覧になった方はご存じですが、この物語は最初にシェパード医師ならぬ、大泉洋さん演じる柴平祐が、勝呂武尊に事件のことを記録した手記を手渡すところから始まります。

ドラマの語りも柴平祐(大泉洋さん)。

これは原作の構造を考えれば不思議ではなく、原作もシェパード医師を語り手とした一人称小説で、その医師がポワロに事件のことを記した手記を預けるシーンがあります。

その手記には未亡人のフェラーズ夫人、「黒井戸殺し」では唐津佐奈子(吉田羊さん)が変死したところから始まり、柴医師は殿里村(原作ではキングス・アボット村)唯一の医者であるため、その検死に呼び出されます。

唐津佐奈子は村一番の名士、黒井戸禄助(遠藤憲一さん;原作ではロジャー・アクロイド)と恋仲にあった、というのは村では周知の事実でした。

その黒井戸禄助が自宅の書斎で殺されます!

彼の義理の息子である兵藤春夫(向井理さん;原作ではラルフ・ペイトン)の失踪[ダッシュ(走り出すさま)]…、柴医師が事件の夜に見かけた怪しい復員服の男[人影]

柴医師は名探偵・勝呂のワトスン役(助手)として事件を調査することになりました。

「黒井戸殺し」の見どころ


配役変更があったとは思えない役者さんの素晴らしい演技


いきなり変化球から入ります[野球]

この「黒井戸殺し」は、本来であればもっと早い時期、昨年(2017年)には放送されるはずでした。

しかしながら、昨年6月に俳優K氏が不祥事を起こして無期限活動休止。

K氏は「黒井戸殺し」にも出演していたのですが、この作品も危うくお蔵入りになるところでした。。。


K氏の代役として起用されたのが寺脇康文さんのようです。

(秘書・冷泉茂一役;原作ではジェフリー・レイモンド)

「黒井戸殺し」をご覧になった方はお分かりのように、この秘書が登場するシーンは結構多く、しかも複数の俳優さんとの絡みもたくさんありました。

話によれば、皆、人気俳優であるため、再度結集する時間がなかなかとれず、最終的には昨年末の大晦日に集合してもらって、まとめて取り直しされたようです。

そんなトラブルがあったとは思えない、俳優さんの素晴らしい演技に注目してみましょう。

また、取り直しされなかった(であろう)シーンと比較してみるのも、面白いかもしれません。

原作の再現度に注目


「黒井戸殺し」は、設定こそ昭和27年の日本に置き換えられていますが、可能な限り原作を忠実に再現しています

実は、「黒井戸殺し」を見るまでは、期待は高かったものの少々心配もしていました。

前作の オリエント急行殺人事件 DVD-BOXは第1夜と第2夜に分かれており、第1夜は原作を忠実に描き、第2夜はそれを犯人側からの視点で描いたオリジナルの内容でした。

しかしながら、第1夜は単に原作を表面的になぞった冗長なものであったし、第2夜のラストは三谷幸喜さんらしいコミカルな結末で、その部分は問題ないのですが、第2夜の中盤で「ある登場人物」が発した「あるセリフ」がどうにも私的には受け入れられないものであったため、あまり評価していません。

脚本が三谷さんなので、ある程度喜劇的になるのは三谷さんの真骨頂であり、そこが大きな魅力で三谷作品の多くは私も好きですが、「オリエント〜はちょっと[バッド(下向き矢印)]でした。


一方、「黒井戸殺し」は、「こんな『アクロイド殺し』が見たかった![グッド(上向き矢印)]と、私を満足させるものでした。

本作品も155分、昨今の長編ドラマにしては長いです。(そして、それに加えて途中からCMも長く、多くなった。)

この長さが影響したのか、あるいは前作の「オリエント急行殺人事件」が私のようにお気に召さなかった方が多かったのか、はたまたちょうど「黒井戸殺し」が放送された時期にアガサ・クリスティー原作の日本製ドラマが重なったのが原因なのか、本作の視聴率はあまりよくありませんでした

けれども、私が知る限り、「黒井戸殺し」を実際に視聴された方の評価は概ね高かったように思われます

155分という長さも意味のある長さであったし、最後まで冗長になることなく楽しめました。(少しテンポの悪い箇所はありましたが。)

視聴率が悪かったということは、まだこのドラマを見たことがない方も多いということなので、この機会に是非見てみてください。

喜劇的だと思われたシーンが実は…


先程、「原作を忠実に再現」と記しましたが、いくつかの改変もあります

そのうち大きなものは「犯人の動機」の改変が挙げられるでしょう。

これは、日本の刑事ドラマ的と言えば日本的な改変とも言えなくはないですが、この動機の改変に伴い、ある事実を付加したことで、

「それまでコミカルなシーンだと思って微笑ましく見ていた部分が、実は悲劇の前触れを表すものであった」

という衝撃的な事実を突きつけられ、言葉を失いました。

そして、名探偵・勝呂武尊が最後に見せた姿に、前作にはなかった名探偵の苦悩を垣間見ることができました。

三谷幸喜、恐るべしです。

三谷さんの「オリエント急行殺人事件」を改めて見返してみたら、以前とは違った見方ができるかも?と思い、「黒井戸殺し」を見た後で オリエント急行殺人事件 DVD-BOXを結局買ってしまいました(o´∀`o)ノ[CD]

勝呂のカボチャ投げは必見


「黒井戸殺し」の始めの方で出てくる、柴医師に向かってカボチャが飛んでくるシーン[exclamation]

コミカルなシーンの1つですが、これは原作にもあるシーンですし、これから紹介する他の映像化作品にも出てきます。


『アクロイド殺し』の他の映像化作品


『オリエント急行の殺人』は多数の映像化作品があるし、『そして誰もいなくなった』もいくつかの映像化作品がある(このリンクでは触れていませんが、日本製のドラマも好評でしたね)のに対し、同じくクリスティーの代表作と言われる『アクロイド殺し』の映像化作品が少ない理由については、先に記したのが要因と思われます。

しかしながら、全くないわけではありません。

舞台ではありますが、ポワロ舞台化の記念すべき第1作であり、アガサ・クリスティーの舞台デビュー作でもあるのは、1928年に「アリバイ」と改題された本作です。(原作が発表されたのは1926年。)

・・・クリスティーがこの舞台を気に入ったかどうかはさておき。

「アクロイド殺人事件」


名探偵ポワロ Blu-ray BOX2

名探偵ポワロ Blu-ray BOX2

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: Blu-ray
名探偵ポワロ 全巻DVD-SET

(注:「全巻」とあるのは「ニュー・シーズンに入るまでの全作品」という意味で、このDVD-SETには後期の作品は収録されていません。)→ハピネットさん、そろそろ後期の作品のブルーレイ化もお願いします(^∧^)

#46 アクロイド殺人事件(Amazonビデオ;有効期間はあるが無料レンタル可)


デヴィッド・スーシェがポワロを演じる「名探偵ポワロ」シリーズは、アガサ・クリスティーのポワロ物のほぼ全作品を映像化しているので、『アクロイド殺し』も映像化されています。

本作でも手記が最初に登場しますが、「黒井戸殺し」とは違って、既にポワロさんが手記を入手しており、それをポワロさんが読んでいくところから始まります。

このシーンを初めて見たときは、

「不可能と言われた『アクロイド殺し』の映像化に真正面から取り組んでいる!」

と興奮したものでした。

しかしながら。

最後に《ドンパチ》[爆弾]が始まり、終わってみれば「名探偵ポワロ」の中でも1,2を争うほどのワースト作品でした。

「ああ、あの原作のニュアンスを映像化するのは難しいねぇ。。。」

と嘆いたのを覚えています(´・ω・`)


追いつめられた犯人が勝手に銃をぶっ放すだけなので、厳密には《ドンパチ》[爆弾]ではありませんが、「名探偵ポワロ」の短編 #17 安いマンションの事件(Amazonビデオ; 名探偵ポワロ Blu-ray BOX1名探偵ポワロ 全巻DVD-SETにも収録)で、米国流に銃で解決しようとするFBIのバート捜査官に対して、同じ銃を使うにしても小洒落たトリックを使って事件を解決するポワロさんを見た後では、とても同じ脚本家(クライブ・エクストン)による作品とは思えません。

この作品から制作陣に少し変化があったので、何か(脚本家に)圧力がかかったのではないのか、と勘ぐりたくもなります。

ミステリチャンネル(現AXNミステリー)で放送された「ポワロと私〜名優デビッド・スーシェは語る」( 名探偵ポワロ Blu-ray BOX1名探偵ポワロ 全巻DVD-SETに収録)で、日本にやってきたスーシェさんが、

新作の『アクロイド殺し』も素晴らしい作品です

と話していましたが、これはちょうど「アクロイド殺人事件」が放送間近であったので、リップサービスも含まれていたのでしょう。

後にスーシェさんの自伝 Poirot and Me(Kindle版)に、

クランクアップ後、何かが欠けているように感じた。なぜそう感じたのか正確には分からないが、おそらく私の期待が高すぎたことも関係あったのかもしれない。大団円は刺激的で予期しないものであり、—それは素晴らしいものになるはずであったが、どういうわけだか、何かが欠けていたのだ。」(拙訳)

と記されています。

「アクロイド殺人事件」は、日本での初放送は2000年ですが、今でもAXNミステリーシネフィルWOWOWで放送されたり、GYAO!でも無料配信されることもあります。

「Неудача Пуаро」


これについては、


に詳しいです。

2002年のロシア・ドラマ。全5話。

一応、YouTubeにて見ることができるようです。








YouTubeにある動画は英語字幕さえないので(最初と最後にスポンサー?による英語のナレーションが入るので、英国圏で放送されたものとは思われますが)、ロシア語が分からない私には詳細はさっぱり分かりませんでしたが、ほぼ原作通りに話が進行している(のではないか、という)感じは伝わりました。

このドラマでは、シェパード医師が回想しながら何かを書いているシーンから始まります。

全5話で4時間30分近くありますが、お時間のあるときに見てみるのもよいかもしれません。

先に記したように、カボチャ投げのシーンもありますよ。


また、エンドロールにて以下のように、ジャズやシャンソンのスタンダード・ナンバーが流れます[音楽]。これも本放送で流れたのかどうかは定かではありませんが。

(第1話)Smoke Gets In Your Eyes(煙が目にしみる) | Paul Whiteman(1934)

(第2話)Mon Homme(私の男) | Mistinguett(ミスタンゲット;1920)

(第3話)Music Maestro Please | Tommy Dorsey(1938)

(第4話)Où Sont Mes Amants?(恋人たちはどこに?) | Fréhel(フレール;1935)

第5話のエンドロールはこのドラマのテーマ・ミュージック?のようでした。


この辺り、エンドロールでジャズの"Girl of My Dreams"(多分、Glen Gray & The Casa Loma Orchestra;1937[TV]と思われるが?)が流れる「黒井戸殺し」に雰囲気が似ています。


【9/19追記】既に「黒井戸殺し」Blu-ray/DVDのAmazonレビューにもあるとおり、放送時に劇中曲/エンディングテーマとして使われていた"Girl of My Dreams"(music & lyrics by Sunny Clapp)は、Blu-ray/DVDでは別の音源に差し替えられています[exclamation]

版権の関係なのでしょうけれど、これはかなり残念[exclamation×2]

(雰囲気が変わりますから。。。音楽って大事ですね[音楽]


…イヤな予感はしてたんですよ。放送時のエンドロールに、

「劇中曲/エンディングテーマ"Girl of My Dreams"(music & lyrics by Sunny Clapp)」

とはあったけれど、その歌手が記されておらず、この曲の出処もはっきりせず、


と、この記事を書いているときに思いましたから。

そういえば、三谷さんの「古畑任三郎」(これもフジテレビ)のDVDでも、放送時の音楽が使われずに別の曲に差し替えられていた作品がいくつかありましたね。。。

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新しい「オリエント急行殺人事件」【2018年8月追記】 [アガサ・クリスティー]

【2017年12月現在】およそ1年ぶりのブログ更新[たらーっ(汗)]
それはさておき[ドコモポイント]
ケネス・ブラナーが監督・主演を務め、ハリウッドを代表する豪華俳優陣で映画化された『オリエント急行殺人事件』が、いよいよ日本でも公開されますね[カチンコ]

映画『オリエント急行殺人事件』オフィシャルサイト
【2018年8月追記】 遅ればせながら、ケネス・ブラナー監督・主演の『オリエント急行殺人事件」のブルーレイなどをご紹介。
私は映画館で鑑賞後に「ブルーレイ&DVD」を購入してみました[CD]

オリエント急行殺人事件 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]

オリエント急行殺人事件 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray
オリエント急行殺人事件 (2枚組)[4K ULTRA HD + Blu-ray]

オリエント急行殺人事件 (2枚組)[4K ULTRA HD + Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray
[映画]AmazonビデオやiTunes等で配信(レンタル&購入)もされています。
<Amazonビデオ>
オリエント急行殺人事件 (字幕版)オリエント急行殺人事件 (吹替版)
<iTunes>
オリエント急行殺人事件 (字幕/吹替) - Kenneth Branagh

クリスティーの作品についてはこれまでにも何度も映像化されてはいますが、今回はハリウッドの大作映画ということで、原作についても今年になって新訳が複数刊行されるなど、色々賑わっています[本]
今回の映画は原作を結構脚色しているようなので、原作は読まずに映画をまず堪能して、その後から興味があれば原作に立ち返る、という考えももちろんあります。
一方、原作を先に読んでおく(もしくは再読する)ことで、謎解きのためのエネルギーを省略できるので、余ったそのエネルギーは、原作と映画の違いを考えたり、映画でしか得られない映像の迫力などを楽しむために使えるアガサ・クリスティ・ファンクラブのメルマガ「グリーンウェイ・ハウス通信」(No.107)より抜粋)から、先に原作を読んでから映画を観に行った方が良い、というご提案もあります。
いずれにしろ、今回の映画をより楽しむために、ここでは原作や過去の映像作品などを簡単にご紹介してみます。
なお、ここでは翻訳の善し悪しについては言及しませんので、あしからず[ふらふら]

1)原作の翻訳本
IMG_1994.jpg
(写真)私の持っている原作本など
まずは、早川書房のクリスティー文庫です。
オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2011/04/05
  • メディア: 文庫
<Kindle>
オリエント急行の殺人 (クリスティー文庫)

オリエント急行の殺人 (クリスティー文庫)

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2011/04/05
  • メディア: Kindle版
<iBooksオリエント急行の殺人 - Agatha Christie & 山本やよい

クリスティー文庫は今回の映画化に併せて、カバージャケットが新しくなっています。(期間限定?
クリスティー文庫の中でも、『オリエント急行の殺人』は新訳刊行時に期間限定カバーで出版され(上の写真の上段右から3番目)、テレビ・ドラマで三谷幸喜版の『オリエント急行殺人事件』(後述)が放映されたときにカバーが一新され(上段右から2番目)、そして今回と、クリスティー文庫が刊行されて以降この10数年だけでも4回も装丁が変わっており、それだけ人気の高さが伺えます。
なお、クリスティー文庫の旧訳はこちら(上段右から1番目)[左斜め下]
オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/10/01
  • メディア: 文庫

続いて創元推理文庫(下段右から1番目)
オリエント急行の殺人 (創元推理文庫)

オリエント急行の殺人 (創元推理文庫)

  • 作者: アガサ・クリスティ
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2003/11/09
  • メディア: 文庫
シャーロック・ホームズ研究家としても名高い長沼弘毅氏による訳。1959年初版。
私が最初に読んだ『オリエント急行〜』はこの翻訳本でした。

今年の4月に出た光文社古典新訳文庫(下段右から3番目)
オリエント急行殺人事件 (古典新訳文庫)

オリエント急行殺人事件 (古典新訳文庫)

  • 作者: アガサ・クリスティー
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2017/04/11
  • メディア: 文庫
(現在のところ)栞がついていて、それに登場人物一覧と客車の見取り図が記されているので、それらを確認したいときに便利。

先月出たばかりの角川文庫の新訳。
オリエント急行殺人事件 (角川文庫)

オリエント急行殺人事件 (角川文庫)

  • 作者: アガサ・クリスティ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/11/25
  • メディア: 文庫

私が持っているのは電子書籍版です(上の写真の一番左)
それぞれの訳者あとがきに記されているのですが、光文社古典新訳文庫と角川文庫とではアームストロング大佐のファーストネームを翻訳する際のスタンスが異なるのが興味深いです。

なお、角川文庫の旧訳についてはグーテンベルク21が刊行している以下の電子書籍でも読むことが出来ます。
オリエント急行殺人事件 名探偵ポワロ

オリエント急行殺人事件 名探偵ポワロ

  • 出版社/メーカー: グーテンベルク21
  • 発売日: 2012/12/19
  • メディア: Kindle版
<iBooksオリエント急行殺人事件 - Agatha Christie & 古賀照一

その他にも翻訳本はありますが、現在は絶版なので割愛。

2)原書
原書についても、ペーパーバックなど多々あるとは思いますが、ここでは先月出たばかりのこちらの文庫[左斜め下]をご紹介。
オリエント急行殺人事件 MURDER ON THE ORIENT EXPRESS (KODANSHA ENGLISH LIBRARY)

オリエント急行殺人事件 MURDER ON THE ORIENT EXPRESS (KODANSHA ENGLISH LIBRARY)

  • 作者: アガサ・クリスティ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/11/17
  • メディア: 文庫
上の写真(下段右から2番目)にもあるように、文庫サイズの講談社英語文庫。
オビに英語原作を日本語の語注つきで読めるのは本書だけ!と謳っているように、巻末には文中に登場する単語の意味などがかいつまんで掲載されています。
TOEICレベルで450点〜、とのこと。
なお、Twitterで知ったのですが(モダハムさん、ありがとうございます(*'-'*))アガサ・クリスティ・ファンクラブのホームページにある「コンパニオンブック」のリンクからも、"Murder on the Orient Express"の単語集を確認することが出来ます。
こちらの方が、講談社英語文庫の語注より少し詳しめかな。


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「名探偵ポワロ」のオーディオドラマ(その2)【2018年7月追記】 [アガサ・クリスティー]

【2018年7月追記】
「名探偵ポワロ」データベースによれば、定額制の聴き放題サービスAudibleで配信されている、とのこと。
また、
・iTunes Storeでも購入可能になったこと
・これまで紹介していたオーディオブック配信サービス「FeBe」が2018年3月に日本最大級!オーディオブックなら - audiobook.jp
へとリニューアルされたこと
があったので、以下の記事を加筆・修正しました。
ーーーーー
以下、2016-10-10に執筆したものを加筆・修正

以前、拙ブログの記事、
「名探偵ポワロ」のオーディオドラマ
にて紹介したオーディオドラマ短編2作品を紹介していますですが、あれから去年2015年の夏〜秋にかけて3作の長編が発表されています。

「名探偵ポワロ」の声でお馴染みだった熊倉一雄さんがお亡くなりになって早1年になることもあり、遅ればせながら本記事にまとめておきます。

Studio Echoオーディオ・ドラマの項にも紹介されていましたが、今のところダウンロード販売のみです。
また、先に紹介した短編2作はiTunes Storeでも販売されていますが、以下の3作は(販売予定はあったようですが) 現時点でiTunesでは販売されていません。
[1]iTunes Storeでも販売開始。お値段は従来の半分です。
(上下巻に分割されていた物が1つにまとめられたため。)

ABC殺人事件 - アガサ・クリスティー:ヘイスティングス大尉(安原義人さん) の語りです。


オリエント急行の殺人 - アガサ・クリスティー

ABCとほぼ同時期、去年の9月頃に発売された『オリエント急行の殺人』。
ヘイスティングス大尉が語りではない最初の作品ですが(でも、安原さんは別役で出演)、ポワロは熊倉さん。
先に発表された短編2作と比べても、熊倉さんの声に少し老いは感じられますが、2時間楽しめる内容です。

ナイルに死す - アガサ・クリスティ

そして、去年の11月頃に発表された『ナイルに死す』。
どうやらこれが最後の作品のようです。。。 
でも、短編『首相誘拐事件』、『マースドン荘の悲劇』も含めたこれらの作品は、熊倉さんの声でTVドラマとの比較もできたりするのが嬉しいですね[音楽][TV]


[2]Amazonの関連会社が運営する定額制聴き放題サービスAudibleでも配信されています。
(単体購入はできなさそうです。)

ABC殺人事件

ABC殺人事件

  • 出版社/メーカー: ECHO
  • 発売日: 2018/06/04
  • メディア: Audible版
オリエント急行の殺人

オリエント急行の殺人

  • 出版社/メーカー: ECHO
  • 発売日: 2018/06/04
  • メディア: Audible版

ナイルに死す

ナイルに死す

  • 出版社/メーカー: ECHO
  • 発売日: 2018/06/19
  • メディア: Audible版

 

 

 

[3]オーディオブック配信サービスFeBe(フィービー)
オーディオブック配信サービス - audiobook.jp
にリニューアルされました。
スマートフォン用の専用アプリもありますし、 パソコンにダウンロードしてiTunes経由でiBooksに取り込んだりすることなども可能です。
(詳細は、audiobook.jpのよくある質問・ヘルプをご参照。)
・・・上下巻に分割されているせいもあって、少々お値段が高めです。

名探偵ポワロシリーズ「ABC殺人事件」上巻
名探偵ポワロシリーズ「ABC殺人事件」下巻 

名探偵ポワロシリーズ「オリエント急行の殺人」 上巻
名探偵ポワロシリーズ「オリエント急行の殺人」 下巻

名探偵ポワロシリーズ「ナイルに死す」前編
名探偵ポワロシリーズ「ナイルに死す」後編


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アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』:BBCドラマ版が日本初放送 [アガサ・クリスティー]

(2018年9月追記)DVD発売中。

アガサ・クリスティー そして誰もいなくなった [DVD]

アガサ・クリスティー そして誰もいなくなった [DVD]

  • 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
  • メディア: DVD

 

 

 

ーーーーー
NHK BSプレミアムで(2016年)11/27(日)PM9時より放送されます。
英国BBCで昨年末に放送され、好評だったと聞いています。全3回。
そして誰もいなくなった - NHK(リンク切れ)
『アガサ・クリスティー そして誰もいなくなった』、11月27日(日)より日本初放送!-海外ドラマNAVI

言わずと知れたクリスティーの代表作ですが、この記事タイトルにわざわざ「アガサ・クリスティー」 とつけたのは、最近日本のドラマで似たようなタイトルのドラマが放送されたので、それと混同されないように(^0^;)

原作はこちら。(Kindle版
(その昔、ホームページに書いた私の感想。)

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 作者: アガサ・クリスティー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2010/11/10
  • メディア: 文庫


なるべく事前情報は入れないようにしているのですが、今回のドラマに注目しているのは、
結末が原作通り
だと聞いているから。

『そして誰もいなくなった』は過去何度か映像化されているのですが、小説どおりの結末でないことが多々ありました。
というのも、これまでの映像作品はクリスティー自身がロンドンの舞台用に戯曲化した「戯曲版」に基づいており、この戯曲版は劇場まで観に行った客たちが、観劇後に気持ちよく晩餐に行けるよう、結末が改変されているアガサ・クリスティー完全攻略より。Kindle版)からです。
戯曲版はこちら[左斜め下]で読むことが出来ます。

そして誰もいなくなった

そして誰もいなくなった

  • 作者: アガサ クリスティ
  • 出版社/メーカー: 新水社
  • 発売日: 2000/09/25
  • メディア: 単行本






ーーーーー
(2018年9月追記)

戯曲版については、2018年に「十人のインディアン」というタイトルで出版されました。

十人の小さなインディアン (論創海外ミステリ 210)

十人の小さなインディアン (論創海外ミステリ 210)

  • 作者: アガサ・クリスティ
  • 出版社/メーカー: 論創社
  • 発売日: 2018/07/04
  • メディア: 単行本


上記戯曲版とは底本が少し異なり、1946年の改訂版を底本としてます。
この本には、表題作の他にもこれまで邦訳のなかった『死との約束』、『ゼロ時間へ』の戯曲版と、ボーナストラックとして単行本に未収録であった短編『ポワロとレガッタの謎』(その後パーカー・パイン物に改稿され、こちらは文庫収録済み)が収録されているという、充実した内容です。(追記終わり)
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また、これまでの映像作品は、それを差し引いても、いずれも凡作と言いますか[たらーっ(汗)]
最初に作られたルネ・クレール監督の映画[左斜め下]は、戯曲版に忠実とは言われていますが、小説版に馴染んでいるとコミカルな部分がどうも。。。

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